スタッフ
放射線に関連した言葉二つを取りあげました。
1 放射線治療とは
放射線でがんを直す、放射線治療と聞いたことがあると思います。
放射線は細胞の増殖の活発なものに効果が現われやすいという特徴があります。
これを利用して細胞分裂の亢進しているがん細胞をねらって放射線照射し効果的に作用させ、
繰り返し照射することによりがんを死滅させるというものです。
ところで放射線の照射方法は大きく二つあります。
一つは外部照射で大部分がこれです。
放射線発生装置を用い、体の外から照射する方法です。
もう一つは小線源照射(例えば縫い針のような形のもの)です。これをある時間体内に入れてがんに照射するのです。
さて、放射線治療は働きながらでも受けられます。
また手術ではメスで体の機能や形が損なわれますが放射線治療にそれは無く、
体への負担が少ないという利点があります。
2 ペットとは
PET(陽電子放射断層撮影)は特殊な放射線を出す薬剤を注射し、体内の集まりや分布状態を放出する放射線から画像化するものです。
この検査の特徴は使われる放射性医薬品の放射線を出す時間寿命が極端に短いことです。
だから院内に薬品製造施設(サイクロトロン)を設ける必要があります。
作って直ちに使用という流れで、設備・人的に大がかりです。
このように、医療の現場では、放射線が病気の診断や治療に役立っています。